宝箱

すきの定義は「心を動かされる」こと

そこはまるで16世紀のイギリスで〜舞台『薔薇と白鳥』〜

こんばんは。

朝ごはんはどう考えてもパン派、ろくです。


さてさて、行って参りました!

薔薇と白鳥、初日公演!

 

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※大事なところはネタバレのないようにしているけど、念のため、これから行く方はお気をつけて!

 

 



本当はブログを書くつもりなんてなかったんだけど、あまりに昨日の出来事が衝撃で心を揺さぶられて!居ても立っても居られなくなりました!

実はわたしはジャニーズの舞台を見たことがなかった。もっと言えば、舞台と呼ばれるものに無縁な人生だった。見たことがあるのは歌舞伎と日本舞踊だけ。今回の舞台が初舞台観劇です~~~!


家に届いた青い封筒を開けた時点で、席がとんでもないということはわかっていたけど、実際足を踏み入れて見たら、もうそれはそれはとんでもなかった。あんなに近くで演技をする人を感じられるのは、この先もうないのかもしれない。あまりの近さに、公演中はまるでことの一部始終に立ち会っているかのような感覚になったほど……!迫力満点でした。

さらに驚いたのが、盆と呼ばれる回転する舞台だということ……!初めは中央の高い壁でその奥が見えないのかと思ったけど、そんなことはなかった。きっとどの席でも上手く見えていたのだと思う。そして後々わかることになるけど、これがクルクル回ることによって演出的にすごく面白くなる。場面と場面のつなぎが良かったよ〜〜〜。

 

 

 


ちなみに、あらすじはこんな感じ。

16世紀末、エリザベス女王統治下の英国―
天才劇作家クリストファー・マーロウ(八乙女光)は、若くしてヒット作を生み出すも、奔放な生活で金に困り娼婦ジョーン(町田マリー)の家に居候している。

ある日、ストレインジ卿の依頼で田舎出の俳優志望の青年に、劇作を教えることになる。その青年の名はウィリアム・シェイクスピア(髙木雄也)。
マーロウは自らの戯曲を見せ、「芝居は教わるものではない、盗め」と告げる。

シェイクスピアは、並外れた記憶力を持つだけでなく、人懐っこい性格でローズ座の劇場主であるヘンズロウ(佐藤B作)や人気俳優エドワード・アレン(本折最強さとし)など、周囲の人々から信頼を得ていく。

そんなシェイクスピアの才能に触れることで、マーロウ自身も心の奥底にある熱いものを突き動かされる。そして、劇作家として、自分の表現のため、真剣に劇作に向かい始めるように。

 

そんな中、「シェイクスピアは何者なのかを探れ」と、人殺しも厭わない残忍な諜報員フライザー(武田真治)から依頼を受けたマーロウは隠された事実を知り……

 (舞台『薔薇と白鳥』公式サイトより)

www.bara-hakucho.jp

 

 

 

2人の舞台と聞いただけで「観に行きたい」と思ったけど、この題材ということでさらに興味がむくむく。世界史専攻だった血が騒ぎます。

まだまだこれからの舞台なので、物語の内容については触れず、セルフふせったーをしながら感想をつらつら。



まず、とにかく、面白かったです!!!純粋に!!!

 

作品への没入感がすごい

「わたしももしかしてあの場に立ち会っていたのかもしれない」と思うほど。

 

キャストの方々が近くでこっちを向いて台詞を言っているときは、自分がシェイクスピアの気持ちになったり、マーロウの気持ちになったり。ヒリヒリする臨場感がたまらなかった~~~!

 

あと、物語の中には、ローズ座という2000人規模の劇場が出てくるんだけどね。そこの客席を見て、「あの客席が〜」と言うような場面がある。あまりにのめり込みすぎていたのか、わたしたちの座っている客席がローズ座の客性席であるかのような感覚に陥って、鳥肌がたった。そしてその後、ローズ座の天井から舞ってきたあるものが、実際にグローブ座の客席にも落ちてきた。あの瞬間は開いた口が塞がらなくて……、16世紀に実際にあったのかもしれないその瞬間と、今を生きているわたしの時間が重なった気がしたんですよね~。

 

さらに八乙女さんも髙木くんも、その存在を忘れるほどマーロウとシェイクスピアでした。それを強く感じたのが、カーテンコールで2人の笑顔を見た瞬間!特にマーロウなんて、全然笑わない役なのでね。そこでやっと「あっ、八乙女さんと髙木くんだ!!!」と思ったくらいだから、それまでは完全に役に入り込んでいたように見えてたというわけなんですよね~、すごい!

 

衣装

どうしても書きたいけど、どうしてもネタバレになってしまうので、こちらをご参照ください!

 

2人の魅力

シェイクスピアとマーロウ、それぞれを演じる2人がとても魅力的でした。良い意味で期待を裏切られた…!


・八乙女さん


普段の印象と全然違います(主観)。


とはいえ、八乙女担の友達がいるくらいだから、それなりに知っているつもりだったんですよ~!?それでも驚いたくらい。「マーロウへ入り込んでるな」という印象でした!まず、まず、第一声から、声がすごくて。低くて、太くて、会場によく響く声。意志が強くて、バサッと周りを遮断するような台詞に緊張感があった。目力もあるし、あのシーンとか…あのシーンの…(もごもご)迫力が忘れられません……。

そして、

 

顔がめっっっちゃ世界観にドンピシャ!!!顔が濃い!鼻が高い!

 

思ったより肩幅とかあって、だけどやっぱり足とかは細かった。


・髙木くん


お、王子様や(たぶん主観ではない)。


すごいです!髙木くんがすごいの!!!実際に見たときの衝撃がもう!!!顔がちっさくて~!足が長くて~!ホントに足が長くて~!背中が広くて~!(おしりから足のラインが最高で~!)そもそも芸能人をあんな距離でみることもなかなかないから余計に感動したのかもしれないけど、すごい、やばい(語彙力)。コンサートで見た10000倍くらいカッコいいし、スタイルが良い。小山さん並みに足の長さに衝撃を受ける。役柄的にも人懐っこい笑顔を何度も見せてくれたんだけど、もう、

 

キラッッッッッキラよ?

 

でもそれだけじゃなくて、影のある感じも伝わってきた。そしてわたしは髙木くんの声がだいすきなんですけど、舞台上の芝居がかった声も素敵でした〜〜〜!「はいっ」だけであんなにときめかせてくれるのはゅぅゃだけだよ…。語尾にキラキラマークが見えたわ…。
 

 

ちなみにこの配役、2人がそれぞれやりたいと言って決めたそう。

八乙女光&髙木雄也、急成長に演出家G2が涙…ジャニーズに共通の素養とは (1) 舞台『薔薇と白鳥』にW主演、最初は不安も | マイナビニュース https://news.mynavi.jp/article/20180526-bara-hakucho/

結果的に、ビックリするくらいハマり役だと思います。

 

 

 

 

2人を始め、キャストの方々の生のパワーを感じて、目は乾いたし、空いた口が塞がらなかった……。同じ演技とはいえ、ドラマや映画とはまた違う緊張感もあり、舞台でしか感じられない空気があると思いました。

 

最後のカーテンコール。盆に乗って横一列になり、回って登場するキャストの方々。

 

髙木くんの顔が見えた瞬間、思わず泣きそうになった。公演中に涙を流すシーンがあったんだけど、その余韻で肩を震わせて口をむっと閉じて堪えるような表情だったから。2回目に出てきたとき、今度は晴れ晴れしい笑顔を見せてくれて。その隣の八乙女さんはすごく優しい顔で笑ってた。4年前の八乙女さんの舞台に興味を持って、挑戦したいと思っていた髙木くん、「初舞台を隣で迎えてどんな気持ちだったんだろうな~」なんて思いながらその笑顔を見てたら泣いちゃったね……。4回のカーテンコール、2人の笑顔、周りの方の割れんばかりの拍手とすすり泣く声も聞いて、最後の最後まで幸せな時間だったなと思いました。

 

 

『薔薇と白鳥』初日、おめでとうございました。

千秋楽までお怪我のないよう(リアルに怪我しそうなところがある)、無事に走り抜けられますように!