宝箱

すきの定義は「心を動かされる」こと

ジャニーズはなぜ美しいのか?

美談として残したいわけでもなんでもなく、ただ自分が思ったことを忘れないでいたいから書きます。

NEWSをすきになるまで、わたしはジャニオタどころかむしろアンチジャニーズだった。「顔がいいだけで、演技が上手くないのにドラマに出るし、歌番組は口パクだし」そんなことを思っていた自分に言いたい。

 

ジャニーズは顔がいいだけではない。

知りもしないのに勝手に評価しないでほしい。

 

当時の自分が若かったということもあるけど、それにしても知りもしないのに「嫌い」「おもしろくない」などというのはダサいと最近つくづく思う。何も知らないのに説得力を持って何かを語れるわけがない。

ジャニーズ事務所の社長であるジャニーさんの訃報を受けてから、彼らの親であり、眩しくて目がくらむほどのエンターテイメントを見せてくれたプロデューサーの不在を悲しみ、また同時にわたしがジャニーズの何を愛しているのか、皮肉にもしみじみと感じてしまった。

 

ジャニーズは美しい。

 

それがわたしが彼らに魅せられる理由なのだと。そしてジャニーズが美しい理由は「ジャニーさんが子供たちの純粋な心に水をあげ続けたから」なんじゃないかなと思う。大人になったら忘れてしまうような"子供の頃の「たのしい」「上手くなりたい」というピュアな感情"が彼らの中にはそのまま存在しているようにわたしには見えている。それはジャニーさんが彼らの気持ちを否定せず、伸ばしてきたからだろうな。そんな純度100%のパフォーマンスだから、わたしは彼らのステージを見て心が震える。

「YOU〇〇だよ」

オーディション会場、舞台の袖、リハーサル中、ご飯を食べに行った夜、ジャニーさんはそう言って彼らを褒めてきたという話はよく聞く。でも知らなかった、各々がジャニーさんにかけてもらったそのことばがどれだけ大きく、どれだけその人を形成しているものなのかということを。タイミングはまちまちであれ、自信のない少年たちの背中を押してくれ、デビュー後は厳しいことばもかけ、本当の親のような存在だったのだと。これまで詳しく知ることのなかったジャニーさんと彼らの絆を目の当たりにし、その場所が追悼コメントということのせつなさに打ちひしがれ、昨日から今日にかけて、ただその光景をボーッ見ていることしかできなかった。

 

ジャニーさんが愛を持って育ててきたからこそ、ジャニーズの魂は美しい。そんな彼らが見せてくれる景色だからこそ、美しいんだと気付いて、なんだかハッとした。これからもジャニーさんの魂はステージ上にいるんだと、彼らが見せてくれる美しい景色を見るたびに思い出すんだと思う。同じ時代に生きることができて幸せです。