わたしのブログにはシゲに関する記事が多い。
実は増田さんの記事も何個か下書きにはいっているんだけど、どうもしっくりこなくてお蔵入りしている。自分の意のままに書けないというのが大きな理由になっている気がする。わたしは増田さんに対して、理性的でいられないらしい!!!
先日発売された「EPCOTIA」。
最後に収録されていたのが、増田さんのソロ曲「Thunder」でした!
※写真はイメージです
既出の記事の通り、初めて聴いたときは何も考えられなかった。
比喩でもなんでもなく、頭が真っ白になって、ブルっとからだが震えた。
僕の『Thunder』は今回もRyohei(Yamamoto)さんにアイデアをたくさん投げて作っていただきました。(月刊Songs VOL.184/p.147より)
こう話す彼だけど、その内容について触れることは今のところない。「激しい曲」「ゴリゴリのラップ」、そういった曲調のエピソードが雑誌で語られているのみ!
歌詞カードを見ながら何度も聴いているうちに、この曲のことを自分なりに解釈できてきたので、今回はわたしなりに「Thunder」の考察をします。いつも言っているけど、自分が正解だとは思ってないし、この曲に対してはかなりいろいろな解釈ができると思うので、自由に感じてくださ~い!
1.はじめに
「この曲の題材は本人ではないか」という推測がまず立ちます。まぁ~、まったくもって違うという可能性もあるけど、今回はそういう前提で話を進める。解釈ってのは、だいたいご都合主義だ!!!
そして、どう考えてもとてつもなく激しい感情がここには存在する。
■thunder…怒り、非難、威嚇
こういった意味があるので、おそらくそういった感情。最初はなにに憤りを感じているのかよくわからなかったけど、よくよく考えてみるとちょ~っとずつ紐解けるようになった。
2.歌詞を紐解いていこう
※()内はわたしなりの和訳。ちなみに言えば英語は高校の頃すきだったけど、それ以降は特に勉強をしてないので、素人解釈です!なんとなくで流し読みしてください!
Don't cover your ears…
(耳を塞ぐな)
この一節から始まるのは、今考えれば予兆だった。
「耳を塞ぐな」ということは、「少なからず耳を塞ぎたくなるような話をします」ということでしょ?
I’m not afraid, oh no…
(怖くない)何があっても 逃げ出さず 目を逸らさずに向かった
I’m wide awake, yoo-hoo…(大勢の前に立つアイドルになった)
望みは 指くわえ焦がれず 手を伸ばしてきた
さっそくかなりの意訳になっておりま~す!!!
■wide…広く、全体に
■awake…目覚めている、覚醒している
というところから、「大勢の前で覚醒する」存在=アイドル。
ここは今までどういった姿勢でアイドルとして生きてきたかを提示している。
“Live in someone’s dream pretending to be someone real?”
(「まっすー」として、ファンの夢の中で生きてるの?)
No! My life is MY LIFE!!!(ちがう!俺の人生は俺の人生!)
見くびるな 自分で支配するんだ yeah
ここを訳したときに、「これはアイドルにまつわる曲だ」と思ったんだよね!
「実在する誰かのフリをして、誰かの夢の中で生きてるの?」って直訳したけど、「実在する誰か」って誰だろう。う~ん。これは増田さんが作り上げてきた「まっすー」というアイドルのことじゃないのかな~。そう考えると次の「No! My life is MY LIFE!!!」までの意味が理解できる。
アイドル前提で人生があるのではなく、人生前提でアイドルとして存在しているということ。
“Hurting under smiles and loosing identity?”
(笑顔の影で傷ついて、自分らしさをなくすの?)
No… 哀れむな いちいち フラついてられないんだ oh…ah…yeah
テレビや雑誌ではニコニコしてる増田さんだけど、ファンになってからはニコニコしてない一面も少しずつ知ることになった。どっちも増田さんなんだと思うけど、「まっすー」でいるためには笑顔が必須な気がする。それはもう半分の増田さんが隠れてしまうということ。だけどもう半分が見えたらパブリックイメージの「まっすー」じゃなくなってしまうかもしれない。だから笑う。
そしてここで気が付くのは””内は増田さんの声じゃない。コーラス部隊が歌うこのフレーズは、おそらく増田さん以外の人の声。わたしたちファンを含む世間の声だと思う。
ここで言いたいのは、「アイドルとして生きてるんじゃない。俺の人生は俺の人生だし、だれにも支配されてない。だから”アイドルだから歩めなかった人生もあるよね”なんて同情するようなことは言わないでほしい」ということですかね~。
どしゃ降りの雨に
吹き荒れる風に 身をすくめて
oh…声を押し殺して
I cry too…(俺も泣くんだよ)
ここで軸となる一説を投じると、この曲において、
雷=増田さん
雲=世間やファン
雨=世間やファンの声
のことを示している気がする。
雲がないと雷は発生しない。雨も雲から発生する。
人前に出る仕事ゆえ、どうしても善意だけじゃなく悪意の声が耳に入る。気にしてないふりはもちろんするけど、本当は傷つかない人なんていない。
「I cry」のあとの「too」には「あなたたちと同じように」という意味が込められている気がする。
Am I still your star?
(まだスターでいられてる?)
Still your charisma?(まだ特別な存在?)
Am I still your hope?
(まだ希望でいられてる?)Still your hero?
(まだヒーローでいられてる?)
ここでわたしたちに問いかけます。
カリスマは世間で使われてる意味のまんま。人を心酔させる資質・能力。また、その持ち主のこと。
いつの間にか消える
I’m your Thunder…(俺は雷だ)
雷ってずっとは続かないよね。いつの間にか消えてる。
これはアイドルという存在の比喩だと考えるのがシンプルかな。
雷が瞬時性のある現象であるように、アイドルもまた刹那的な存在。
純粋にアイドルとして輝けるのはいつまでなんだろう。
ファンがときめいてくれるのはいつまでなんだろう。
キラキラしなくなってしまうときがくるということをわかっている人。その人の1番の武器がアイドルだというのは皮肉な話だけど。同情なんてしてほしくないだろうし、同情してるわけじゃないけど、その事実に胸がギュッとする。
吹き荒れる風に
聞こえるか?聞こえるか?
yeah…on and on and on…
I cry, I cry, I cry, I cry…(泣き叫んで)
I try, I try, I try, I try…(挑んで)
世の中にあふれる声に泣いて、だけど挑む。
この主張はみんなに届いてるのかな。
Still your star? Charisma?
(まだスター?特別?)
Still your hope? Hero?…yeah(まだ希望?ヒーロー?)
もう一度彼は問いかけます。
So don’t cover your ears? 塞がないで耳
(だから耳をふさいじゃだめだよ?)
「So」ってことは、これまで語ってきた内容を踏まえての「don’t cover your ears」。いつの間にか消えてしまうから、目を離さないで。
変わる雲行きに たじろがずに“say what? say what?”
(なんだって?なんだって?)
ここの「say what?」は音として鳴っていない…?歌詞カードにはあるけど、聴こえないパートです。いやめっちゃ高音質でよ~く聴いたら聴こえるのかもしれないけど!?わたしには聴こえなかった!!!なんで音にしなかったんだろう?不思議ですよね。歌詞にはなってるのに、歌にはのってない。
なんでいれたのーーー!!!あ゛ーーー!!!
そこで1つ考えたのは「言いたいけど言えない」という理由。ここでいう雲行きが変わるということは……、なんだと思いますか。わたしは「ファンの気持ちが揺らぐこと、もしくは自分に対する感情に変化があったこと」だと思う。そういう声に対して、本当は「なんだって?」って言いたいけど、言えない。
そして解釈を行う上で重要なのが、これまで””内は他の人の声だったけど、ここのセクションでは増田さんが主語になっているということ。
いつか風向き変わり I’ll be nobody
(何者でもなくなる)
モノトーンに染まる 昔話に ah…“no…no…Let me fade away…”(消えさせてくれ)
その時まで If you feel me now
(今俺のことが好きなら)
「モノトーンに染まる昔話」というのは、その前の「いつか風向きが変わって何者でもなくなる」とき=≪アイドルではなくなった時点≫から見た「アイドルだったとき」の話のことを指すんかね。
そのあとの「Let me fade away」がうまく訳せなかったので誰か教えてほしいんだ~~~!!!(突然の他力本願)勧誘のletではなく、使役動詞のletだとは思うんだけど。使役動詞letは「させる」よりも、元からある「~したい」という意志を肯定する、許可するというニュアンスに近い。「消えたい」という意志を尊重してほしいということなのかな~。アイドルじゃなくなることを選択したら、昔話なんてやめてただの人間に戻ることを許してほしいってうことなのかな~。
さらにそのあとのfeelもいろいろ意味があるから悩ましい……。広義として「心を動かされた」という意味でとらえれば、
■feel me=好き
ってところかな。ここも音源では聴こえないパートです。言いたいけど言えない。
最後の「その時」も≪アイドルではなくなった時点≫。「その時まで」(アイドルとしての姿を)見ててねっていうこと。
この歪んだ声が 聞こえるなら
同じ血が通う者 同士なら
「歪んだ声」っていうのはさっきの「So don’t cover your ears?」からのセクションでの主張にかかっているんだと思う。歪んでるなんてわたしは思っていないけど、でも増田さんの中では許せないんだろうな。感情がせめぎあっているのを感じる。「同じ人間ならわかってくれる?」ってことかな~~~。
増田さんのことを特別に思うあまり、つい神格化してしまうことはわたしにもある。だけどそんなこっちの心を見透かしてるみたいなこと言うんだよね~。
ここでわかるのは、増田さんはゼウスや雷神ではなく、神の元に創られた人間なのだということ。
“Live in someone’s dream pretending to be someone real?”
(「まっすー」として、ファンの夢の中で生きてるの?)
ダサい大人に なりたくなくて
周りにも 流されたくなくて
吐き出したい言葉 飲み込んで
たまには トボけたピエロも演じて yeah…
ここはそのままの意味で受け取っていい?
といってもそのまま受け取るにはあまりに直接的すぎる!!!
本当は言いたかったことも、アイドルでいる間は言えないこともある。だから「キャラがない」って言われたときも笑ってごまかすしかなかったし、自虐もした。
それでも「スーパーアイドルである」という自分の武器を曲げることをしなかった増田さんが、わたしはすきだよ。「アイドルもなにか武器がないと」と言われる時代に、アイドルであること、服がすきであることをずっと芯として持ち続けている。人に流されることなくここまでやってきた意志の強さと、その苦悩が見て取れる。
“Hurting under smiles and loosing identity?”
(笑顔の影で傷ついて、自分らしさをなくすの?)
I’m like you, like you, like you, like you…(俺はみんなと同じだよ)
皆と同じに Smile and break like you(みんなみたいに笑うし、傷つく)
そう今だけさ If you feel me now(今俺のことをわかってると感じるなら)
雷は 耳 塞がず Hear me now!!! oh…yeah…oh…ah…(聞け!)
これが一番の主張なんだろうか~~~。繰り返される、「あなたと同じ」。続く部分がちょっとわからないな!!!
■feel me…(わたしのことを)感じる、(わたしに)気づく
「見えてる増田さんだけを見て本物だと思ってるなら、それはアイドルである今の増田さんのことだけだよ」ってこと?この曲に関しては雷を聞け=俺を見てだと思ってるから、「その存在は永遠じゃないから、よく見ておいて」ってこと?
よこなぐる雨に
吹き返しの風に 立ち向かって
oh…声を出し尽くして
I try too…(俺も挑む)
雨は横からも吹き付ける。
Am I still your dream?
(まだ夢でいられてる?)
Still your glory?(まだ誇りに思ってくれてる?)
Am I still your faith?
(まだ信じてくれてる?)Still your fantasy?
(まだファンタジーでいられてる?)
ここまで来て思ったのは、増田さんが自分に課してるものの重さについて。
スター、カリスマ、希望、ヒーロー、夢、誇り、信仰、ファンタジー。これを詰め込んだのが増田貴久というアイドルだと言ってるんですよ!その姿でいることがどれだけ大変なことかっていうのは計り知れない。あまりに重すぎて、想像以上に彼の中のアイドル像は気高くて、ちょっと心配にすらなった。余計なお世話でしょうけど!
だけどね、こっちに問いかけてるくらいだから、そういう存在でいられてるかっていうのは不確かなんだよね。これはアイドルが絶対的な存在ではなく、ファンという存在によって定義づけられるという性質を持っているからじゃないかな。誰かが「俺はみんなの王子様だよ」と言ってもファンがそう思ってなかったらその人は王子様じゃない。
みんなの声が聞こえて初めて増田さんはスター、カリスマ、希望、英雄、夢、誇り、信仰、ファンタジーの要素を含んでいるいうことが立証されるわけですね~。
遠くで鳴り響く
I’m your Thunder…
遠く。さらっと言ってるけど、遠いみたいだ、雷は。
聞こえるか?聞こえるか?
I feel and bleed like you…(あなたのように感じるし、血を流す)
I smile and cry like you…(あなたのように笑うし、泣く)
I’m just a man like you…(あなたのような人間なんだよ)
グッサグサくる~~~。繰り返すんです、何度も何度も。たとえを変えながら「神様なんかじゃない、人間なんだ」って。
Still your dream? Glory?
(まだ夢?誇り?)
Still your faith? Fantasy?…yeah(信じてくれてる?ファンタジー?)
こちらも2度目のフレーズ。確かめるように問いかける。
聞こえるか?聞こえるか?
バイアス越しに 何が見えるの?
バイアスとは偏りのこと。偏った意見を「バイアスがかかった意見」と言ったりする。
たしかに増田さんに対しての思いにはバイアスがかかってるよなぁ~、きっと。どれだけ公平に見てるつもりでも、わたし以外の人から見たらそうじゃないかもしれないというのは否定はできない!「そういう人からどう見えてるの?」って聞かれてるのかな~~~。初めは怒ってるのかなと思ったけど、これは純粋な疑問な気がする。そしてこれ以降の歌詞にも同じことが言えます。
その情報 誰が流してるの?
これはすごい具体性のある話になっちゃうんだけど、「〇〇が△△にいたらしい」とか「こう言ってた」とかの芸能人にまつわるウソかホントかわからない情報のことかなぁ。
破れる傘で 何を凌ぐの?
ここにきて難しい例え!!!これまで雷を増田さん、雨や風を世間の声だと仮定して進めてきたので、凌いでるのは誰なんだろうって話になる 。う~~~ん、まぁでもここの主語は増田さんと考えておく。そうすると、「強くない自分の盾で、どうやって守ったらいいの?」って感じに聞こえる。「周りの声を気にせざるを得ない」の反語。
「破れた」ではなく、「破れる」というところにも少し注目したいんだけど。もともと破れてたんじゃなくて、芸能界に入ってから破れてしまった傘だと思うんだよね。
当たり前のように 雨は上がるの?
ラストがラストで衝撃なんですよ……!雨が上がるという状況が何を示すのかっていう話になる。雨が上がるということは、自分に対しての声がなくなるということ。愛の反対は無関心というけど、要するに愛の反対の状況ですよね。だとしたら切なすぎませんか! でもわたしは「雨は上がらないよ」なんて軽々しく言えないし、言ったとしてももしかしたら上がってしまうかもしれない。人の気持ちなんて天気くらい不安定なものだから、100%なんてない。そういう問いを最後に置いていく彼が心底ずるいと思った。なんて言ってほしいんだろうね。「上がらないよ」なんて言っても納得しないだろうし、「上がるよ」って言ったら知らないところで傷つくんだろうから。
3.結論
歌詞の意味は自分の中で咀嚼することができた。じゃあ、この歌が意図するところはなんなのか。
非常に難しい。なぜかというと、彼の中でも揺れているように見えるから。
葛藤の歌だとは思う。
だって、「あなたと同じ人間だ」と主張しながら、「ファンタジーでいられてる?」と問いかけてくるんだもん。完璧なアイドルでいたい増田さんと、自由に生きたい増田さん。NEWSは今年15周年を迎えて、増田さんがジャニーズ事務所に入所してからは20周年目。自身もメンバーも30代に差し掛かった。小山さんとシゲはドル誌を卒業する。
今は彼の中の過渡期なのかもしれない。だからこの曲にもまだ答えがない。
「闘っている現状を見て、どう思う?」と言っている気がする。
それがわたしの答えということで、まとめさせていただきます!!!精神削りながらたどり着きました!!!
4.おわりに
個人的な想いを最後にちょっとだけ。常々言ってるけど、わたしは増田さんが増田さんのすきなようにして輝いている姿がすきで、憧れている。それが今は「アイドルでいること」だからアイドルの増田さんがすきだし、ファッションの仕事をとってくるのもうれしい。だからそれが別の形になったとしてもすきなはずだよ。きっと最初で最後の”スター”だから!増田さんの中のエゴを歪んでるなんて思わないから、彼の中でもっといろんなことを許せたらいいなぁ~、と思います~。
「Thunder」について感じたことは、どうしてもコンサートが始まる前にまとめておきたかった。きっと演出を見てまた思うところがあるだろうし、冷静になれない気がしたから。わたしが耳で聴いて、目で見た印象で、今回は考察をしました!ただ、初めにも言いましたがこの解釈が全てではないし、増田さんさんが残した余白を塗ったわけではなく、想像しただけ。なので、「あ〜、こういう見方もあるんだなぁ〜」くらいの気持ちでいていただければ幸いです!
正直、最初は増田さんはこんな風に深読みされたくないかもしれないと思ったりもした。踏み込まないほうがいいのかもしれないと思った。だけど、こんな曲を作っておいてそれはないよ。
あなたが投げたんでしょう。受け取ることくらい許してほしい、すきなんだから!