宝箱

すきの定義は「心を動かされる」こと

優しい国の王様

率直に言うと、hanamiを最初に聴いたときは少なからずショックを受けた自分にすごくショックで、同時に「やっぱりますださんのことは全然わっかんないな〜(笑)」と思った。そして理性でコントロールできないところを掬ってめちゃくちゃにしていくから、この人だからすきなんだとも。


どういう風に受け取ってもいいのか悩んで悩んで、個人的にはフィクションとノンフィクションどちらも本当なんだと思った。「9月」や「20歳」にNEWSが想起させられるのは偶然ではない。ますださんは意味もなしにこういう数字を使わないような気がしてる。ライブで演出を見たら少しはわかることがあるのかな。まったくシンプルでなにもわからない可能性もあるな。

それにしても歌詞がすごい。ますださんの頭の中は宇宙だと常々言ってるけど、その宇宙はことばというフィルターを通してもこんなに理解ができない。そして信じられないくらい優しい。月の友達もチキンボーヤもStrawberryもクローバーの歌詞だってそうだった。ますださんが王様だとしたら、きっとそこは優しい国だね。あまりにあたたかくてきれいで、眉間に皺を寄せて歌詞カードを眺める気にもならず、よくわからないままでもいいやって思ってる。


いつからかなぁ。柔らかいところを見せてくれるようになったなとか、1枚目の髭姿から始まったインスタでは日常を投稿してくれるんだなとか、そういう変化の中でファンとして感じることはいろいろとあって、hanamiを聴いてびっくりした反面、その意味を想像して、ホッとした部分もあった。部分的なので、それがわたしの感情すべてではないけど、ここで話しはしないので置いておいて。

昔ラジオで「子供ができたときつける名前は決めている」という話をしていて、だけど教えてはくれなかったのを思い出す。

あれから時間が経って、NEWS、チームNEWSという場がますださんにとって悪意のない、自分が安心していられる場所になったのかもしれないね。うれしくて、やっぱりびっくりする。知られても真似されてもそれでもいいって思えてもらえることは変化で、たぶん特別。そういう風に見せるやわらかい部分の発露に胸がギュッとする。


いつかもし自分に子供ができたらつけたい名前を歌にしたアイドルはきっと他にはいないだろう」っていう一節がおもしろいというか苦笑した部分ではあるんだけど、ますださんにとっては「NEWSの増田貴久」というアイドルでいる間に歌わなくちゃいけない歌だったんだろうなぁなんて思ったり。なにがフィクションでなにがノンフィクションかすらわからないんだけど、「いつかもし子供ができたらつけたい名前を歌にした」っていうのはノンフィクションなんじゃないかなー、なーんて。