宝箱

すきの定義は「心を動かされる」こと

加藤シゲアキの作家脳〜SPA! 12/5・12合合併号を読んで〜

おはようございます。

前回のブログを書いてから早4か月、2017年もそろそろ慌ただしい年末に向かっていく時期ですね。ウェルカム トゥー シワス!

 

今回は先日発売されたSPA!の"[小説家・加藤シゲアキ]解体新書"を読んで、思ったことを書き留めておきたくてブログを久々に起動した。

 

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ついこの間藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってきまして(ドラえもんがすきなんです!!!)。

 

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2回目でも飽きずに隅から隅までたのしませてもらいました。今回展示を見てて印象に残っているが伏線の作り方。

 

編集者が「なんでここにハエが飛んでいるんですか?」っていう質問をしたのに対してね、藤子先生は「後から何かに生きてくればいい。何もなくてもそれでいい」って言ってたんですって。伏線ってあとから付け足すことができないじゃないですか。いつも作家はどうやって考えてるんだろうって思ってたんだけど。ストーリーには関係ないような"余白"をうまく作ることで伏線を生み出してる人がいるんだなぁっていうのが面白かったんですよね!

 

シゲの記事を見て、それを思い出した。

 

君主論」の引用も、もともとは全体のノリが軽くなりすぎないように入れたものですが、あれが後半にぐっときいてきたのは自分でも嬉しい驚きでしたね。

 

下巻を書いていくうちに、伏線だと思っていなかったところがどんどん意味を持ち始めて……。

 

おもしろいですよね、ココ。伏線って意図して作られてると思ってたけど、作家によって多種多様な出来上がり方をしてるみたい。シゲは偶然みたいな言い方をしてるけど、彼の文章の組み立て方や表現、含みのある言い回しからそうした伏線が生まれるのかもしれません。これは作家としてのカラーな気がするな〜。

 

あとシゲの考えで興味深かったのは、 

 

僕は、小説を読んで人間について知ることで、他人に対して優しくなれたり、他人の気持ちを想像できるようになったりすることってあると思う。

 

という部分。これ、わたしも常々思ってて。というか、ただの実体験。対人間だけには限らないけど、小説を読むことでいろんなことへの想像力をきちんと持てるようになる気がするんだよな〜。少なくともわたしはそう。物語の中の誰かが、普段自分の立場じゃ感じないような感情・気持ちを教えてくれることってよくあります。

 

物語の書き手がそういう気持ちを持っててくれることが、なんだかわからないけどうれしかったりした。

 

シゲの作家脳を覗けてとても興味深い記事でした!NEWSの特集に加えて、さらに作家・加藤シゲアキさんへのインタビューもしてくださったSPA!には感謝感謝です。

 


そしてそのあとの作家さんからの超速レビューもよかった〜〜〜!交流があったり、内面まで知っていたり、今までの作品を全て読んでくださっていたり、きちんと選んでレビューを書いてもらっていたのがうれしくて。もう当たり前なのかもしれないけど、改めて一作家としてちゃんと見てもらえている彼がすごくカッコいいと思いました。そして中村さん、東村さん、杉江さん、それぞれのレビューにさらに胸を踊らせることに………。

いいな〜〜〜!

いいな〜〜〜!

わたしも早く読みたい〜〜〜!

 

12/12発売「チュベローズで待ってる」、たのしみにしています!!!!!